江見八幡神社は三根校区の江見地区、国道264号線の南側に鎮座しています。
9月12日に近い日曜日には秋の大祭・江見沖神事(または、「江見の十二日」)と呼ばれる神事が行われ、お神輿が町内をねりあるき秋の実りを祝います。
いつ、誰によって建立されたのかは不明ですが、永禄11年(1568)に龍造寺隆信が祈願をして、社殿を再建した記録が残っています。
永禄11年は龍造寺隆信が西島城の横岳氏を攻めて、戦いをしている最中です。(※横岳氏については西乃宮八幡神社のページをご覧ください)龍造寺隆信と横岳氏は、永禄5年(1562)から天正3年(1575)の間に4回の戦いを交えていますが、西島城の隣にある江見八幡宮を造営していたという事実に歴史の面白さがうかがえます。また、太鼓橋の前にある鳥居は数少ない肥前鳥居で慶長16年(1611年)8月吉日の銘があり、建立以来400年の古さを誇っています。
江見八幡神社
御祭神:応神天皇・仁徳天皇
祭礼日:9月中旬・秋季大祭(江見沖神事)
かつて江見津は三根地方の集積場で、筑後川を渡っての積み荷、降ろし荷が集まる場所として三神地区一の町として大変栄えていました。
秋の大祭は「江見の十二日」と言われ、町中がお祭り一色になり、農機具類を中心とした「ざる市」が立ち、近隣の農家から買い付けが来て、また日用品や竹細工、家具、玩具などさまざまな出店が軒を連ね大変賑わっていたそうです。
昔を知る年配の方にお話を聞くと、「子どもの頃、江見に行くと言うとみんなからうらやましがられた」「江見に行くと買えない物はなかった」「江見のおくんちの思い出は一生忘れられない」と言っておられました。江見八幡神社はそんな時代の変遷を経て、地区の人々の信仰と
崇拝を受け今も静かに鎮座しています。
住所:みやき町大字市武
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