ぼた餅は「牡丹餅」とも書かれ、小豆餡の様子を牡丹の花に見立てたことから「ぼたもち」と呼ばれるようになりました。
お彼岸によく食べられるぼたもちは、季節の変わり目で健康に注意しようと身体に良い小豆を食べ、無病息災を祈るという意味合いがあるようです。
また小豆の赤い色はおめでたい色ということで、神様にお供えするものを自分たちも食べ、「神仏の力を自分たちの身体の中にも取り込みたい」という願いも含まれているそうです。
関東地方で「三つ目のぼたもち」という習慣があります。三つ目とは産後3日目のこと。もち米は昔から乳の出をよくすると言われ、小豆は栄養があるので出産後3日目に、養生と母乳の出をよくするために食べます。
また親戚やお世話になった方々に、無事出産したことの連絡・お礼を兼ねて贈るそうです。子供も元気に育つといわれるぼたもちは、桃の節句や端午の節句にもぴったりです。
他にも「開いた口に牡丹餅」「牡丹餅で腰打つ」など、 努力することなしに予期しない幸運がまいこんでくることを意味することわざがあります。
「ぼたもち」という言葉が使われることわざは多く、昔から日本人の生活や意識に密着した食べ物であったことがうかがえます。
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