綾部神社旗上げ神事

みやきの夏の始まりを告げる祭り

綾部神社旗揚上げ神事は、毎年7月15日に行われる綾部神社の神事で、幅1尺、長さ1尺2寸の麻で織った神旗を長さが18mある竹の先につけ、神旗が地上から30メートルの高さになるように社前の樹齢700年の銀杏の樹に木登りができる締め込み姿の男衆3名により取り付けられます。

7月15日から9月24日の旗降しの日まで旗のなびき具合を、宮司が毎日朝夕観察・記録し、32通りの巻き方を参考に、風雨の襲来や農作物の豊凶を占います。

綾部神社上の鳥居(元禄14年建立)に、「旗が巻いて、風の具合を知らせる。旗が開いて、神の下す幸である豊穣を示す。一尺二寸其の旗を高く掲げる」という意味の銘があります。また、旗上げ神事の前に小学生による子どもみこしがあります。

 

子ども神輿  旗揚げの様子

いにしえの神事を伝承する貴重な神事

綾部神社は元久2年(1205年)の創建で800年の歴史があり、旗上げ神事の起源となった隆信沙門の伝説からは1000年以上の歴史があります。神事はそのころから変わらず伝えられてきたしきたりを守っているそうです。当日、綾部神社の氏子達は神旗や神旗を取り付けるための竹や縄を準備するため朝9時に集まります。

ところで、この神旗や竹、縄には多くの人の手を使って用意されているのをご存じでしょうか。ご神旗を竹に縫い付ける麻ひもは手作業で(縄の方向が右下から左上になるように)綯(な)います。(※これを左縄と言い、神社の正面の鳥居のしめ縄と同じ意味をもっているそうです。)また、旗を縫い付ける竹は今年の青竹を使わず、1年前に切って用意された割れていない物を使用することになっています。ご神旗に使用する麻布は、昭和50年頃まで地元で栽培された麻を紡ぎ織っていましたが、現在は麻を栽培するためには特別な許可がいるため、麻布だけは購入したものを使用しています。ご神旗(幅一尺、長さ一尺二寸)と綯った麻ひもは昔から決まった結び方でご神旗に取り付けられます。

(上)ご神旗には「謹請神風御祈祷守護之璽」と書いてあります。

 

写真で見る旗の作り方はこちらをクリック→綾部神社の旗について

 

中原小学校の5,6年生による子ども神輿6基が、綾部神社から500m南の農協倉庫から出発し、旗上げ神事が始まります。子ども神輿が神社に到着すると、ご神旗が拝殿に運ばれ、氏子達や御神木に上る男衆がお祓いを受けます。男衆が締め込み姿に着替える間、氏子達は長さ18mの竹にご神旗を取り付けます。

樹齢600年、高さ25mの御神木の銀杏に地上から30メートルの位置にご神旗が見えるよう上・中・下の位置に男衆がのぼります。氏子達が木の上で位置についた男衆にご神旗が付いた竹を渡すと腕の力だけで御神木の頂上まで上げます。この日から旗を降ろす72日間、綾部神社では豊作や人々の幸せを祈願し、朝と夕方に揚げた旗を見て気象観測を行います。

 

綾部神社旗上げ神事の詳細

 

開催日時 毎年7月15日
開催場所 綾部神社

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